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2019/10/31 城跡が世界遺産に登録されている那覇市の首里城で発生した火災を受け、文化庁は31日、被害状況や出火原因が確認でき次第、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に報告する方針を明かした。担当者によると、登録対象は敷地内に残る石垣などの遺構で、今回焼失した建物ではないため、「ユネスコの判断になるが、ただちに登録取り消しという話にはならないのでは」との見方を示している。首里城跡は平成12年に他地域の城跡とともに「琉球王国のグスク(城)及び関連遺産群」として世界遺産登録された。これらは14世紀後半から18世紀末にかけての琉球地方独自の文化遺産群で、首里城では石垣や石段、石門など当時の城郭を構成する遺構が世界遺産として認定された。
2019/10/31 日立製作所とホンダは30日、それぞれの傘下の自動車部品メーカー計4社を合併させると発表した。合併後は売上高で国内3位となる。電動化や自動運転などの技術が進化して自動車業界が大きな変化に直面する中で、規模の拡大で競争力を強化する。新会社は来年秋にもスタートする。日立の完全子会社の日立オートモティブシステムズが、ホンダが筆頭株主のケーヒン、ショーワ、日信工業の上場3社を吸収合併する形で新会社を設立する。4社の売上高の単純合算(2019年3月期)は約1兆7000億円となり、いずれもトヨタ自動車系のデンソー、アイシン精機に次ぐ3位の規模になる。新会社への出資比率は、日立が66・6%、ホンダが33・4%。新社名は未定だが、日立ブランドを社名に残す見通しだ。東京都内で30日開いた記者会見で、日立の小島啓二副社長は「統合会社はグローバル・メガサプライヤーとして、競争力のある技術、ソリューションを確立していく」と合併の意義を説明した。ホンダの貝原典也常務執行役員は「(ホンダグループの)3社の強み、日立オートの制御開発の競争力、日立とホンダの技術力を融合できるパートナーシップでこれからの技術進化をリードできる」と強調した。
2019/10/30 シリア北東部で29日、同国政府の部隊とトルコ軍部隊の間で戦闘が発生した。在英のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。トルコ側が3週間前にシリアで軍事作戦に乗り出して以来、両国の部隊が戦闘を交えるのはこれが初めて。 同監視団は「シリア軍とトルコ軍の間で初めて、激しい戦闘が起きた」と発表した。この発表によると、両国軍は国境沿いに位置する町ラスアルアイン(Ras al-Ain)の南方の村で、砲撃や銃撃を交わした。この戦闘で、シリア側の兵士少なくとも6人が負傷したという。
2019/10/29 韓国の李洛淵首相は28日で在任期間が881日となり、1987年の民主化以降、歴代首相の中でトップとなった。日本語が堪能な「知日派」の李氏は、24日に安倍晋三首相と会談するなど対日外交でも存在感を示す。次期大統領の有力候補にも挙がっている。李氏は文在寅政権発足直後の2017年5月31日に首相に就任。主に内政面で各省庁の統括役を担い、高い安定感が評価されてきた。次期大統領候補の好感度を問う世論調査でも首位に立つことが多い。
2019/10/29 河野太郎防衛相(衆院神奈川15区)が28日夜に東京都内で開いたパーティーで、出席した麻生太郎財務相兼副総理から「選挙も強い。発信力もあるが、少々一般的な常識が欠ける」と諭される一幕があった。河野氏は「ポスト安倍」候補の一人として取り沙汰されており、所属する派閥のトップから将来を見据えたアドバイスを受けた格好だ。麻生氏は「だんだん成長しつつある。今しばらく時間を与えてほしい」とも述べた。自民党の鈴木俊一総務会長らも出席し、「同世代のリーダー」(世耕弘成参院幹事長)と期待する声が相次いだ。河野氏は「防衛省・自衛隊は25万人。茅ケ崎市や平塚市の人口と同じだけの人数を率いることになった」とし、災害対応などに万全を期す考えを強調。すでに明言している次期党総裁選への出馬については、触れなかった。
2019/10/28 香港・九竜地区の繁華街の公園で27日、4カ月以上続く政府への抗議活動に対して警察が権力を乱用して「暴力」を行使しているなどと批判する、無許可の抗議集会が行われた。参加者は数千人に上るとみられる。一部が警官隊と衝突し、催涙弾が発射された。警官隊は、付近の道路や地下鉄駅を封鎖し、警官隊を攻撃した参加者らを現場から排除した。 一部の若者らはさらに九竜地区の北部で、警察隊に火炎瓶を投げるなどして抗議活動を続けた。今月23日に立法会(議会)で政府が「逃亡犯条例」改正案を正式撤回したこともあり、抗議活動は小規模になり、沈静化の兆しもみえる。
2019/10/28 トランプ米大統領は27日、米軍の特殊部隊がシリア北西部で過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者アブバクル・バグダディ容疑者の隠れ家を26日夜に急襲、同容疑者は自爆して死亡したと発表した。「世界はより安全な場所になった」と述べ、作戦の成果を強調した。 ISは支配地域を喪失しており、預言者の後継者を自称する象徴的な存在だった指導者を失ったことで、壊滅は決定的となった。ただバグダディ容疑者が主唱したイスラム過激思想の信奉者は消えておらず、中東や欧州など各地でのテロは続く恐れが強い。シリア内戦の和平など中東各地の安定化が急務となる。
2019/10/27 中国の王毅国務委員兼外相は26日、北京で開幕した日中有識者による「東京-北京フォーラム」の開幕式であいさつし、日中関係をめぐっては日本側が「歴史と台湾の問題について約束を守らなければならない」と強調した。日中両政府は首脳往来を活発化させているが、本格的な関係改善に向けては日本側が台湾問題などで中国に配慮することが必要だとの立場を示した形だ。
2019/10/27 天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に韓国、特に韓国メディアは強い関心を示した。ただ、「世界の平和を常に願い」「憲法にのっとり」と宣明された天皇陛下の印象を好意的に報じつつも、「憲法を改正し日本を戦争が可能な国に変えようとする安倍首相とは対照的」と安倍首相批判の“材料”にしている。皇室のおめでたい儀式よりも、報道のターゲットは今回もやはり「安倍バッシング」だった。
2019/10/26 観光や交流の拠点となる全国の港湾「みなとオアシス」の料理が集まる「Sea級グルメ全国大会」が19、20日の両日、新潟県佐渡市の両津港周辺で開催された。市内外から計約1万5千人が訪れ、各地の海の幸を使った料理に舌鼓を打った。来場者による人気投票では、16種の中から佐渡代表の「ブリ玉丼」が優勝した。 全国大会は各地のみなとオアシスの運営者でつくる全国協議会などが主催し12回目。各みなとオアシスを巡って開いており、県内での開催は初めて。みなとオアシスは、国土交通省が両津港を含む全国約130カ所を登録している。
2019/10/26 通信社では、共同通信「『残念』 春樹ファン落胆 ノーベル文学賞、来年に期待」、時事通信「春樹ファン、落胆=ノーベル賞『来年こそは』」と、ファンの反応記事を配信していた。 テレビのキー局サイトで春樹ファン反応に焦点をあてた記事を流したのは、フジテレビ系「FNN PRIME」。11日未明に「ノーベル文学賞にヨーロッパの2人村上春樹ファン『来年こそ』」と伝えた。 他には「ノーベル文学賞 日本人受賞ならず」(日本テレビ)、「ノーベル文学賞、2年分発表で日本人受賞ならず」(テレビ朝日)と、見出しで「日本人」に触れたのが2局。TBSとNHKの記事の見出しには、「村上春樹」も「日本人」も登場していなかった。NHKの続報では、「ノーベル文学賞受賞者2人の著書が書店に並ぶ 東京 新宿」の見出し記事の本文で、村上氏の受賞を期待していたという「47歳の会社員の男性」が登場し、村上さんが受賞を逃し「残念」だが、今回の受賞者の作品を「これをきっかけに読んでみたいです」と話した様子を伝えていた。 以上のように、各メディアにより濃淡のある報道ぶりではあったが、全体的な報道のイメージとして、メディアは依然として「村上さん受賞逃す」「ファン落胆」報道を続けている、と受け止める人も多いようで、
2019/10/26 鳩山由紀夫元首相は25日、東京都内で会合を開き、新党結成を目指す考えを表明した。名称を「共和党」とし、米国による「日本支配」からの独立や東アジア共和体の実現などを掲げ、賛同者を募る。会合は新党の第1回準備会で、鳩山氏は「共和党ができるかは皆さん次第、準備運動をしなければならない。その一歩を踏み出した」と述べた。現時点で国会議員はおらず、準備会を重ねて賛同者を集めたい考えだ。2030年までに30人の国会議員を誕生させるとしている。
2019/10/25 菅原一秀経済産業相(57)=自民、衆院東京9区=は25日、安倍晋三首相と官邸で会い辞表を提出した。選挙区内の有権者に秘書が香典を渡したなどとする公選法違反の疑いが週刊誌報道で浮上していた。首相官邸が菅原氏に辞任を検討するよう求めており事実上の更迭。菅原氏は9月発足の第4次安倍再改造内閣で初入閣しており、安倍政権に大きな打撃。後任には梶山弘志元地方創生担当相を充てる。25日午後に閣僚認証式が行われる。
2019/10/25 ジョンソン英首相が24日、総選挙の12月12日実施を提案した。最大野党・労働党のコービン党首は提案を支持する条件として合意なき離脱のリスク排除を要求しており、先行きは見通せない。ジョンソン首相は、総選挙の前倒し実施を求める動議が下院で28日に採決されることになるだろうと発表した。総選挙を行うには下院の3分の2以上の賛成が必要になる。
2019/10/25 中国外務省の楽玉成次官は24日、米国に挑戦したい、もしくは米国に取って代わりたいと中国が思ったことはなく、覇権争いに興味はないと述べた。同次官は学術フォーラムで講演し、中国が世界における米国の「覇権主義的な」地位を担うとの憶測があると指摘。中国外務省が公表した講演録によると、次官は「これは事実に合致していない」とし、「中国はこれまで、米国に挑戦したり、米国に取って代わったりしたいと思ったことはない。われわれの目標は中国人民に良い生活を送ってもらうことであり、われわれの統治を絶えず改善することだ」と述べた。
2019/10/24 聯合ニュースは24日、韓国のチョ・グク前法相の妻が娘らの進学に有利になるように表彰歴などの書類を偽装した疑惑で、検察が今月中にもチョ氏の任意聴取に乗り出す可能性があると報じた。妻で韓国東洋大教授のチョン・ギョンシム容疑者は私募ファンドの不透明な投資を巡り、業務上横領容疑などで24日に検察に逮捕された。チョン容疑者の逮捕容疑には表彰歴を偽装したことで進学先の業務を妨害した疑いも含まれている。韓国メディアではチョ氏が娘らの進学の不正に関する経緯を知っていた可能性が指摘されており、検察が任意聴取の可否や時期を慎重に検討している。
2019/10/24 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (唐詩選)
2019/10/24 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (唐詩選)
2019/10/24 本名佐藤義清(のりきよ)。生命を深く見つめ、花や月をこよなく愛した平安末期の大歌人。『新古今和歌集』には最多の94首が入選している。宮廷を舞台に活躍した歌人ではなく、山里の庵の孤独な暮らしの中から歌を詠んだ。祖先が藤原鎌足という裕福な武士の家系に生まれ、幼い頃に亡くなった父の後を継ぎ17歳で兵衛尉(ひょうえのじょう、皇室の警護兵)となる。西行は御所の北側を警護する、院直属の名誉ある精鋭部隊「北面の武士」(一般の武士と違って官位があった)に選ばれ、同僚には彼と同い年の平清盛がいた。北面生活では歌会が頻繁に催され、そこで西行の歌は高く評価された。武士としても実力は一流で、疾走する馬上から的を射る「流鏑馬(やぶさめ)」の達人だった。さらには、鞠(まり)を落とさずに蹴り続ける、公家&武士社会を代表するスポーツ「蹴鞠(けまり)」の名手でもあった。「北面」の採用にはルックスも重視されており、西行は容姿端麗だったと伝えられている。武勇に秀で歌をよくした西行の名は、政界の中央まで聞こえていた。文武両道で美形。華やかな未来は約束されていた。しかし、西行は「北面」というエリート・コースを捨て、1140年、22歳の若さで出家する。出家の理由は複数あって、(1)仏に救済を求める心の強まり(2)急死した友人から人生の無常を悟った(3)皇位継承をめぐる政争への失望(4)自身の性格のもろさを克服したい(5)“申すも恐れある、さる高貴な女性”との失恋。彼は歌会などを通して仲を深めた鳥羽院の妃・待賢門院(崇徳天皇の母)と一夜の契りを交わしたが、「逢い続ければ人の噂にのぼります」とフラレた--等々、こうした様々な感情が絡み合った結果、妻子と別れて仏道に入ったようだ。阿弥陀仏の極楽浄土が西方にあることから「西行」を法号とした。
2019/10/24 西行の短歌、 ・何事のおはしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる に詠まれる「かたじけなさ」ついて、教えてください。この歌は西行が伊勢神宮にお参りした時の歌であり、神宮の神々しい佇まいに対して、胸打たれた気持ちを詠んだと言われています。状況を推測すると、西行が真言宗の僧侶であり、神道のことは知らないという意味で「しらねども」だが、神道の神も十分に感じ取って涙した、ということでしょう。しかしお坊さんが神道に「しらねども」と言いつつ感動するとは、奇妙なことです。肯定的に見れば、宗教という壁を越えて、聖性が普遍的であると柔軟に捉えたと言えるでしょう。一方、否定的に見れば、節操がないとも言えます。さて、この短歌は何を言わんとしているのでしょうか。 この問題は「かたじけなさ」という語の解釈にかかっていると見えます。この語は現代では使われなくなりつつありますが、この語の持つ思想を理解すれば、西行の態度をもう少しはっきりと推測することができないでしょうか。つまり彼がどの点で神道を受け止め、どの点で仏教と一線を画したかがわからないでしょうか。 文学からでも言語からでも考察できる問いですが、短歌を好例とする日本人の「かたじけない」という思想に特に興味があるので、哲学カテとしました。

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岩田 雅プロフィール

近影

佐渡市(旧金井町)出身
1946年生まれ
(東京都世田谷区在住)
元通信社論説委員
2010年日本ペンクラブ会員

国際評論集

  • 第1弾「鬼太鼓の鬼 世界をゆく」(2010年)
  • 第2弾「鬼太鼓の鬼 アジアをゆく」
  • 第3弾「鬼太鼓の鬼 世界をゆく―女王のいる共和国」
    (2011年)
  • 第4弾「時代を歩く―評伝。
    本間雅晴のころ」
    (2012年)
  • 第5弾「時代と生きる-
    みやこの西北・早稲田の杜」
    (2013年)
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